なにとぞよしなに

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赤めだか〜まるで小説のようなエッセイ、もちろん良い意味で

年末に実家でぼぉ〜っとしていたら偶然見た「赤めだか」のドラマがとてもおもしろかったのが記憶に残っています

別に落語が好きなわけでも嵐が好きなわけでもなく、ビートたけしは好きですが、やることがなかったので見ただけのドラマ「赤めだか」はとにかくおもしろく、一見の価値はあります

 

そして、どうやらドラマには原作があるらしいと年明けに買ったのが原作の「赤めだか」

小説ではなく立川談春の経験を基にしたエッセイなのですが、笑いあり涙ありの展開と軽妙な語り口はほとんど小説のような印象でした

別にエッセイと小説に格の違いがあるというわけではないですが、ドラマ化されるだけの物語だということです

 

立川談春は高校を中退して落語の道に進んだということで、彼が振り返るのは青春の日々の自分であり、自分に対する照れや憤りが伝わってくる生々しい文章です

しかしその生々しさを逆に笑いに転換してしまうだけの文章力でテンポよく話が進んでいくので、続きが読みたくなってたまらない

立川師弟の合理的で情熱的で型破りな思考は読み手を納得させるだけのエネルギーがありました

 

人を笑わせるのがとても難しいことだというのは、多少表現の心得があれば誰しも実感できます

その実感がある人なら誰しもが穏やかな気持ちになれる物語だと思いました