「あさが来た」のモデル、広岡浅子
「あさが来た」という連続テレビ小説が現在大好評らしいが、僕は見てはいない
どうやら幕末から大正時代にかけて活躍した大阪の女性事業家をモデルにしているらしい
その女性事業家というのが広岡浅子という人物で、三井財閥の一族で明治政府とも関係のある人物らしい
そして「あさが来た」にハマっている親に勧められて読んだ本がこれである
本自体はごく普通の紹介本の類であり、写真が多いので当時の雰囲気を掴みやすい
ざっと写真を眺めただけでも広岡浅子という人物が剛毅でハイカラな人物だったのだろうと想像できる
彼女の人生におけるいくつかのキーワードをあげつらねてみると、三井財閥・明治政府・筑豊炭鉱経営・日本女子大設立・大同生命設立などである
それぞれ詳しく紹介することはしないが、女性事業家としてこれらの事業を引っ張ったというのは驚異的なことであると思う
広岡浅子は新撰組の時代から活躍し、大正時代半ばでその生涯を終えたという
彼女は大正時代のおおらかで伸びやかで華やかな文化を体現したような人物だったのだろう
個人的に強く興味があるのは、広岡浅子以後の日本の様相についてである
谷崎潤一郎の「細雪」はちょうど広岡浅子の活動地域である大阪の船場を舞台にした小説として有名であり、個人的にも大変素晴らしい小説だと思う
広岡浅子の時代の名残りを「細雪」からも読み取れるのではないだろうか
時代の移り変わりに興味がある人はぜひ一読してみると良いだろう