ドラゴンクエストヒーローズ2 前作からさらに進化したシステム、キャラゲーの枠を越えた圧倒的爽快感
前作「闇竜と世界樹の城」から1年ちょっと、満を持して「双子の王と予言の終わり」の発売を迎えました
ω-Force、というかコーエーテクモの開発力には頭が下がりますね
今作「双子の王と予言の終わり」では手触りは前作からそのままに、システムを基本的な要素から見直し徹底的に改善した上で新たな仲間を増やした、正統的な続編です
前作の時点でアクションゲームとしての完成度は相当高かったのですが、どうしても荒削りな部分が散見されていました
具体的には、成長要素の物足りなさと、タワーディフェンス要素に頼りすぎな進行、という2つの点は目に付きやすい部分だったと思います
しかし、それらを補って余りあるほど「ドラクエのキャラでアクション出来る」ことの楽しさが勝っていたのでかる~い気持ちでのめり込むことができました
そして、今作
前作から成長システムが大幅に拡張され、特技の付け替えや転職によるプレイスタイルの変化を楽しめるようになりました
さらにフィールドの追加により探索の醍醐味を味わうことができ、モンスター変身やパーティアクションの追加で戦術も多彩になりました
おまけにオンライン機能も搭載しています
前作で完成度の高さと引き換えに諦めざるを得なかったのであろう要素を悉く追加してあるため、「物足りなさ」を感じる暇がありませんでした
また、今作で評価すべき大きなポイントとしては快適さも特筆すべきでしょう
これだけ様々な要素を追加してより複雑なゲームシステムを構築しておきながらも、ゲームとしての快適さはむしろ向上していることが驚きです
適切なルーラポイントの配置とより洗練されたレベルデザインが快適さを支えているのだと思います
ドラクエのレベルデザインは常に秀逸であり続けていますが、今作でもそれは健在です
レベル上昇による恩恵と、特技やモンスターコインの工夫による活路の見出し方のバランスが非常に高次元なまとまり方をしています
後半になればなるほどモンスターコインの存在感が増していき、プレイヤーの力量を試してくるあたりがまさにゲームとしての完成度の高さを表していると思います
個人的に今作で最も嬉しかったのはドラクエ7のキャラクターの追加、特にマリベル
初めてプレイしたドラクエということもあり非常に思い入れがあるので、キャラ追加が発表された時には非常に喜びました
初めてのボイス付加もマリベルのイメージ通り、覚える呪文もメラ系でイメージにぴったり合っています
キャラクターを壊さないという点ではキャラゲーとしての役目も十二分に果たしてくれました
今回、時間があまり取れなかったので駆け足でクリアに突き進んでいきましたが、逆にレベルデザインの秀逸さをしっかりと味わえたので、これはこれで良かったような気がします
一方でオンライン要素についてはまだほとんど味わえていないのがもったいないところ
時間の許す限りやり込んでいきたいですね