真田丸 7話~ついに大きく動き出した真田昌幸率いる真田家、対比構造を駆使したストーリーでハラハラする
真田丸、今までは周りに振り回されてきた真田家がついに動き始める重要な回でした
次回予告からして合戦するのかなと思ったら一瞬で沼田城も岩櫃城も占拠しちゃっててちょっと残念ではありましたが…
真田丸のテーマは5話の感想でも書いた通り「出来事」ではなく「人物」にあるので仕方のないところではあるのでしょう
で、合戦の代わりに濃く描写されていたのが信幸・信繁兄弟の対比構造
兄・信幸が堅実に成長して大役を務めきる一方で挫折を幾度も味わう弟・信繁
ただし、挫折の中でも出浦昌相やばば様のような年長者から人生訓を得たり、挫折までの過程で様々な有力大名と出会うなどの経験をしています
ついでに美人なヒロインに振り回されたりもしてて羨ましい限りで…
それにしても、きりと信繁の関係は劇中でもトップクラスに独特の空気感を形成している割に、全くと言っていいほど進展しませんね
真田丸はそれぞれの家の「空気感」とか「雰囲気」のようなものが大事にされている印象が強いですが、きりの空気感だけは異常なまでに別次元、そのせいか非常に目立つヒロインになっています
この辺はライバルの梅さんの方が地味なのにも関わらず非常に男ウケの良い映えるヒロインなので、きりの方もアクの強いキャラじゃないと十分に目立たないから、という配慮な気がします
ヒロインの対比構造も今の所はわかりやすく収まってますが、今後もっと複雑になるような予想もできますなぁ
それはそうと、公式のキャラ紹介ではなんだかふわっとしている「きりと信繁の間」に何か線を引っ張ってあげてもいいのではと思わなくもないです
恋愛格差社会の縮図がここにあり! とでもいうようなこの図…
滝川一益という劇中稀に見る良い人キャラがご退場なさって、入れ替わりに出てきた新キャラ木曽義昌
またもや非常にアクの強いキャラで、ばば様との絡みは爆笑ものでした
特にビンタのインパクトは強烈でしたね…
個人的には、戦国の世の中において実際に与えられていた権力以上に女性が家中において絶大な役目を果たしていたのではないかと推察していて、男女の力関係は現代とそれほど変わらないんじゃないかとすら考えたりもするんですよね
実際、大坂の陣では女性が戦を始めて女性が幕を引くまでに至っていますしね…さすがに井伊直虎の活躍なんかはちょっと特殊だとは思いますけど…
そういう意味で、ばば様のビンタは非常に現代的な表現でありながらも「幼少期にお世話になったおばあさんに頭が上がらない男」という時代を超えるだけの説得力を有していると思いました
一言で表せば絶妙だな、と
さて来週もどうやら昌幸劇場が見られそうな感じで楽しみですね
序盤の山場はまだまだ終わりそうにないですなぁ