真田丸 5話~それぞれに動揺する真田昌幸と徳川家康、4話で持ち上げておいて一気に落とす手法に見事にはまって爆笑してしまった
真田丸、4話ラストの30秒くらいで本能寺が焼け落ちてしまったわけですが、当然ながら天下に広がる動揺は甚大だったというのが克明に描写されています
4話で見事に化かし合いを演じて見せた真田昌幸と徳川家康の二人も例に漏れず大慌て
あの冷静沈着で頭脳明晰な二人の姿は見る影もないのがコミカルに表現されていてついつい笑ってしまいました
特に徳川勢の方は元々コミカルに描かれているとはいえ、動揺し切っている徳川家康とやたら力押しの服部半蔵、なんだかんだで無双している本多忠勝とキャラが立ちすぎていてほとんど今回の主役とも言える活躍
ナレーションで淡白に途中退場した穴山梅雪には申し訳ないですが、そりゃこの徳川勢の活躍を見せつけられたら雑な退場も致し方なしというところです
極め付けは命拾いして阿茶局に膝枕してもらう家康で、後の天下人に対して人間味を感じさせてくれるいい演出でした
それからもう一つ特筆したいのはやはり室賀正武の「黙れ小童ァ!」
回を跨いでギャグを入れてくるなんて手が込んだことをよくやったなぁと思いながら笑ってしまいました
しかも前回の「黙れ小童ァ!」とは微妙に状況が変わっていて、国衆に対する真田家の力が増していることと、信幸に成長した部分があることがギャグの中でもしっかり描写されているのがさすがです
今回の話については、話全体としてはかなりの極限状況を描写してあるという部分について、かなりギャグで誤魔化してはありますが、手を抜いてはいないのが見応えになっていると思いました
ところで、本能寺の変の描写でかなり確信できたのですが、三谷幸喜は物語として「出来事」をほとんど排斥し「事実」を踏まえながらも常に「人物」を描こうとしているのが、個人的には着目しておきたいところではあります
とは言っても、真田丸放映前の三谷幸喜のインタビューなんかで似たようなことには言及されているので、確信というより確認という方が適切かもしれませんが…
(Yahooニュースで検索をかけたらちゃんと記事がありました、興味があることは意外と覚えてるものですね)
そういう感覚を持ちながら視聴できれば、また面白さが増すような気がします
そういえば秀吉はまだ出てこなかったな…
次回こその楽しみですね